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薄いブログ〜20代大家の賃貸日記や、週末の朝活など〜

20代ど素人が始めた賃貸経営の話や、週末に運営している朝活の話など〜

上橋菜穂子:神の守り人(読書感想)

表題の通り、上橋菜穂子さんの「神の守り人」を読みました。

 

強大な力を宿した少女を守る武人、呪術師、王国を巡る異世界ファンタジー作品で、NHKでアニメ化された「守り人シリーズ」の5作目にあたります。

 

一気読みです。

 

それ以外に言葉はありません。

 

と言いつつマッハの矛盾と共にこれからウダウダと感想を書いていきます。

 

 

普段ちくま文庫ダイヤモンド社の本ばかり読んでいる自分ですが、読む本が偏るのも良くないよな…と思い、土曜日の朝に開催している読書会で紹介された本をお借りしてペラペラと読み始めたところ、気づけば600ページ目をめくっていました。

 

普段僕は小説を読みません。特にファンタジー作品は、読んでいて違和感を覚えることが多いからです。

特に作品名は挙げませんが「見習い魔法使いがロンドン上空を車で飛ぶほど規制が甘かったら、もっと非魔法使い側と軋轢生まれね?」とか「組み分け帽子って明らかに差別を助長したり人間の自主性を破壊するよな…それを学校が取り入れるって変だよな…」と思っちゃったり。

特に作品名は挙げませんが、タイムリープできる主人公が未来世界で敷かれた圧政を覆すため未来にメッセージを伝えなければならず、鬼の記憶力を発揮して300ケタくらいの暗号を完全暗記したうえでタイムリープするという力技で世界が救われるのですが「タイムカプセルに入れておけば?」と思ってしまったり…

特に作品名は挙げませんがブーメランで戦車は切れんだろうと率直に思ったり…

 

やはりファンタジーこそリアリティが必要なのです。

小説は作者の脳内を具現化したものですから、作者と読者の脳内に乖離がありすぎると、読者はついていけなくなります。現実世界を舞台にした作品だと両者が拠り所を共有している状態ですが、ファンタジーは作者側に寄り過ぎているため、尚の事気をつけないといけません。

 

では、神の守り人にリアリティはあるか?ちょっと作中から、主人公が少女アスラと共に追っ手から逃げる場面を抜粋してみます。

 

「つんと鼻をつく、カサラ草の独特の匂いに気づいた時は、心底ほっとした。この草は、踏まれても、すぐに身を起こす特性がある。しかも、川に沿って点々と群生して生えるので、足跡を隠すには、ありがたい草むらだった。川のそばは冷気が流れている。眠るときは、この冷気がのぼってこないところを探さねばならない〜(略)〜川からかなり離れたところまでのぼり、そして、この大木を見つけると、いったんアスラをおろして、背嚢から取り出した油紙でくるんで寝かせ、それから、水を汲むために、また、ゆっくりと川まで下った。」

 

一体どんな取材をすれば、これほどファンタジー世界でリアリティある追跡劇が描けるのだろう…作者自身がアボリジニを研究している経験が活かされていることは間違いありませんが、商人のドライな人生観だったり、国同士のつば迫り合いだったり、人間の描写も恐ろしく正確なので脳に負荷をかけることなくファンタジーの世界に没入できます。

 

漫画だとハンターxハンター、本だと福井晴敏の「亡国のイージス」や楡周平の「Cの福音」あたりが好きな人にはオススメできるかもしれません。

 

こんな本を今まで読んでいなかったなんて、損したなぁ…と率直に思いました。

これからも読書会を通じて、今までとはひと味違った本との出会いを楽しんでいこうと思います!

 

もし読書会に興味があれば、ぜひ気軽にご参加ください^^

 

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