薄いブログ〜20代大家の賃貸日記や、週末の朝活など〜

20代ど素人が始めた賃貸経営の話や、週末に運営している朝活の話など〜

就活相談に乗って思ったこと:無駄なOB訪問をなくすために

前回は

 

・「成長」を求めて企業を選ぶのは危険

・なぜなら「成長しているか否か」はどのみち評価できないし

・ブラック企業に利用されるから

 

という内容でした。

「じゃあ、どうやって選ぶねん!」って話なんですが

ちょっとその前に、OB訪問について思ったことも書かせてください。

 

 

人間は自分の聞きたい話しか聞かない

ほとんどの有名企業には、すでに「イメージ」があります

「企業」を「業界」に置き換えてもいいです。

 

「商社は海外勤務が多くて給料が高い!イケイケなイメージ!」

「銀行は堅実で硬い!」

「ITは裁量権があって起業家が多い!」

 

で、僕がOB訪問を受けて感じるのは

「大半の方は企業に対するイメージを「確認」するために来ているなー」

ということです。

 

たとえば僕が所属する会社は、とにかく起業家を多く輩出したり

新規事業が盛んなイメージがあります。

 

だから話を聞きにくる方からも

「どうしてそんなにたくさんの方が起業するんでしょう?」

「やっぱり起業家として成長しやすい環境なんでしょうか?」

 

といった質問が多い。

 

これの何が問題かというと

「実際、どんな話を聞けたら就職先を決められるの?」が定まっていないから

OBの意見が割れた時に、自分に都合の良い話しか聞かなくなって

すでに植え付けられたイメージをなぞるだけで終わるんですよね。

 

たとえば僕が「成長できるよ!新規事業たのしいよ!」と言って

別の方が「いや、そうでもないよ」と言ったら

OB訪問なんて母数の限界があるから、

 

「どっちの意見が真実なんだ?」

 

と、判断つかなくなります。

 

すると

 

「あの人のほうが活き活きしてたから、あの人の意見を参考にしよう」

「あの人はイマイチそうだったから、参考にならないな」

 

とか相手の印象によって発言の浅深を左右してしまったり

 

「とはいえ◯◯社は他の会社より楽しそうな人が多かった」

 

とか、本来は少ない母数で出せないはずの結論を無理やりこじつけたり

 

せっかく得た一次情報を「自分の中の既存イメージで塗り替える」

という作業が発生してしまいます。

 

とても勿体ないです。

 

 

「社風が合う」は考えないほうがいい

中にはこんな方もいます:

 

「◯◯社で働く人とたくさん会って、社風が合うか確認したいんです」

 

でもOB訪問で話せるのはせいぜい1時間程度。

それってあくまで「第一印象」です。

「カフェで雑談」という限定的な状況だし

その時に感じたことが「一緒に働く」際も変わらない保証はありません。

 

それに、やはり大半の方が

「自分の中の事前イメージ」で相手の印象にバイアスかけてしまうのではないでしょうか。

 

基本的に物事は「何を言うか」より「誰が言うか」です。

 

「つまづいたっていいじゃないか、人間だもの」は

みつをが言えば「名言」

その辺のオッサンが言えば「泣き言」です。

 

実は経歴で完全にウソをついていたキャスター「ショーンK」だって

「戦略コンサル出身」って事前イメージがあったからこそ

何を言ってもそれなりに筋が通って聞こえたわけですよね。

 

人は驚くほど「誰が言うか」に引っ張られます。感情の生き物です。

 

だから「IT業界はイケてる人が多い」という事前イメージで話を聞くと

 

「こないだ表彰されて〜」みたいな話を聞くと

 

うわー!「やっぱり」この人スゲー!と

自分の中にある事前イメージをなぞって過大評価する可能性が高い。

 

実際は「表彰」とはいえ社内表彰なんだから

社内表彰が多い会社なら当然受賞する人も増える。そんなにすごくない。

 

社風に関しても

 

「◯◯社は溌剌とした行動的な人が多いはずだ!」

 

という事前イメージで話を聞いていると

その通りの人に会うと「やっぱりそうだよな!」と納得し

そうでもない人に会うと「この人は例外だな」と排除する傾向があります。

 

だから自分が憧れている会社だと、

 

・事前イメージに合った人の話は5割増

・事前イメージに合わない人の話は5割減

 

で聞いてしまい、あんまり意味のある情報が聞けなかったりします。

(聞いてるんだけど、自分の中に受け入れていない)

 

 

で、結局なにを聞いたら決められるの?

「いや、俺はどちらの意見も冷静に客観的に聞いてるよ!」

という方もいるかもしれません。

 

そういう方は、こんなパターンで行動することが多いです:

 

・まずはいろんな業界の話を聞いて見聞を広める

・ピンと来た業界があれば、その業界の人から話をたくさん聞く

・その中で1位、2位あたりの会社の人から話をたくさん聞く

・いつかはフィーリングの合う会社が見つかるはず!

 

で、そういう方とお話する時にいつも僕が聞くのがコレ:

 

「結局、どんな情報が得られたら就職先を決められるんですか?」

 

未だに一発で答えられた方はいない気がします。

 

でも、ここを決めないと無限ループにハマります。

30人、40人と会ってもフィーリングの合う人が見つからず

自分が疲れるまで活動したところで適度にきりあげて

 

「ま、あそこの会社が一番よさげだったな」

 

という印象で選んでしまいがちです。

これ、もう選択じゃなくて妥協ですよね。

 

事前にゴールを決めておかないとダメです。

 

比較可能な状態にする

しかも「フィーリング」とか、比較不可能なものですよね。

 

A社のフィーリングは78点、B社は81点とか、定量化して比較できないので

結局フィーリングで選ぼうとすると

「うわーA社とB社、どっちにしよう〜」と悶え苦しんだ末に妥協します。

 

だから自分が得た情報を比較可能な状態にすることが大事です。

いま流行りの定量化ですね!見える化ともいうんでしょうか。

 

だから順番としては

 

自分はどんな情報があれば就職先を決められるのか。

その情報を定量化すると、何になるのか?

その情報を得るためには、OB訪問で何を聞けばよいのか。

 

 

この順番で考えないと、意味のある(意思決定につながる)質問はできません。

 

 

じゃあ、どうすればいいの?

 

たとえば僕がもう一度就活できるのであれば、こんな思考を辿ると思います:

 

・自分が好きなことは何か?

 →自分が考えたり作り出したもので人を笑わせること

 

・自分がどうしても我慢できないことは何か?

 →自分が納得していないことをやらされる事

 

・それを避けるためには、どんな仕事に就けばよいか?

 →自分で決断する回数が多い仕事

 

・どんな商材、会社ならその仕事ができそうか?

 →価格の高い商材は意思決定が超大になりやすいので、価格が安いこと。

 →商品のライフサイクルが短いこと。

 →変更を加えたり、切り戻しが容易であること

 →最終意思決定者が多いこと。たとえばプロジェクト制の会社

 

・どんな質問をすれば「自分で決断できる会社か否か」を判断できるか?

 →「最近1週間であなたが下した、一番大きな決断を教えてください」

 →「1日に何度、決断をしましたか?どんな決断をしましたか?」

 →「他人に許可を求めず自分の裁量権で決断したケースを聞かせてください」

 

このあたりの質問を用意して

「決断の回数」の多寡をOB訪問で確認します。

 

A社:

決断回数0回

自分の裁量による決断0回

1週間で最大の決断は「昼飯」

 

B社:

決断回数50回

自分の裁量による決断20回

1週間で最大の決断は「クライアント企業の新卒採用戦略」

 

 

こんなもん、迷いなくB社いくわ。

 

という具合に、簡単に決断できます。

 

自分にとって大事なことを明確にして

それを比較可能な状態にして

一次情報を集める

 

このプロセスさえ外さなければ、そんなに決断は難しくないです。

 

 

 

まとめ

すごく長くなっちゃってごめんなさい!

まとめると

 

・人は感情の生き物。そこを自己認識せず事前イメージに沿った話しか聞いてないと

 そもそも訪問している意味がない。

 

・「社風が合う」「フィーリングが合う」とか曖昧な基準でOB訪問してると

 無限ループにハマって、選択ではなく妥協に追い込まれる

 

・じゃあどうするのか?

 

 1:自分にとって大切な価値観を決める

 2:それを比較可能な状態に落とし込む

 3:一次情報を集める

 

 

こんな流れで考えてみれば、会社選びの悩みが楽になるかもしれません!

 ぜひお試しくだされ〜